テレデザインにおける様々な活動や思索や情報を、この BLOG のコーナーにおいて紹介します。近況報告や、プロジェクトリポート、あるいはテーマ別のトピックなど、 気軽に読んで頂ければ幸いです。

W邸リノベーション:下地工事

2009年10月30日

200910sitaji.JPG
W邸のリノベーション工事がはじまりました。
元工場だった鉄骨造の建物を住宅に生まれ変わらせます。
写真は、浴室、洗面所が入る水廻りボックスの下地が組まれているところです。

S邸新築工事:工事着工

2009年10月23日

200910chakko.JPG
S邸がいよいよ着工です。
まず、約3mの深さまで柱状改良工法で地盤改良を行いました。

柱状改良工法はセメント系個化材を、地盤に注入しながら
専用の機械で混合撹拌し、柱状に個化させ地盤強化を図る工法です。

神田・日本橋の街づくり
 都市再生の波動エネルギー

2009年10月 8日

日本橋馬喰町にほど近いところにある、倉庫兼オフィスビル。耐震補強もかねてビル全体を生き返らせた。ここが新しい活動の舞台となって、生き生きと使われていました。嬉しい限りです。

今日、久しぶりに日本橋の馬喰町に行ってきました。
以前手がけたオフィスビルのリノベーション物件のオーナーを挨拶がてら訪問しました。

2003年から3年間ほど、日本橋から神田エリアでの街づくりを仕掛け、空きビル空き室を利用した都市再生を目指して活動をしておりました。そのひとつとして、このビルのリノベーションを行ったのです。
街づくりの過程で、様々な人たちをあつめて CET(セントラル・イースト・トーキョー)というイベントを仕掛けたりしました。 当時は空きビルが目立ち始め、少し寂れ始めた卸問屋街として危機的な状況でした。そんな中、若いアーティストやデザイナーに空きビルの部屋を開放し、このエリアの活性化を目指したのです。

その結果、R不動産が活躍の場を拡げ、街のあちこちに素敵なギャラリーやカフェが増え始め、我々がリノベーションを手がけたビルにも、感度の高い人間が集まり、ポジティブでクリエイティブな雰囲気が漂い始めました。

特にこの1〜2年でその成果が現れ始め、街づくり活動を始めた頃に熱く語り合った夢話が、こうやって実現し始めていることに感動しました。
一緒に活動していたそのビルオーナーと街を徘徊しながら、しばし幸せな時間を過ごしました。

例えば、隣のビルはかつては空き室の多い薄汚れた雑居ビルでした。 廃墟とは言いませんが、ほとんど廃墟目前の雰囲気を漂わせていました。それが今では、4つの素敵なギャラリーがあり、上階は 様々なクリエイティブなグループが全部屋を埋めてしまい、古いけど素敵な空気感のただよう満室可動のシェアオフィスに様変わりしていました。

現在は目黒にオフィスを構えていますが、この住宅街の中で仕事をしていると、その周辺エリアの雰囲気の違いを感じます。暮らす場所として相応しい目黒は、それはそれで落ち着いて仕事ができるので気に入っていますが、それと比較すると、経済活動のエネルギーが感じられる日本橋から神田エリアは、今後のポテンシャルを強く感じます。

人やエリアや空間が生み出す「波動」ってありますよね。そんなエネルギーをもらって自分の活動も広がっていく、という側面もあります。そろそろ来年あたり活動拠点を再考すべき時かなと、思うこのごろです。(田島則行)

エコロジー・省エネルギー・そして空間の「マテリアリティ」

2009年10月 5日


今、新しい実験住宅の建設を進めています。
次世代の省エネルギー基準に合致した高断熱住宅なのですが、単なる高断熱ではありません。

地下1階地上三階建てなのですが、地下1階と1階は、外断熱コンクリート造による高断熱とし、2階・3階は内断熱木造による高断熱仕様としています。

断熱性能を上げること自体は技術的にはそんなに難しいことではありません。ただ、単純に高断熱・高気密にしてしまうと、自然環境からは隔離された、箱に閉じこめられたような開放感のない空間になってしまいます。

したがって、日射や通風、それから蓄熱性や空気の循環を総合的に考慮しつつ、周辺環境との関係を積極的に取り入れた住宅のあり方を模索し、それを実現しようとしています。

設計の過程で、エコロジー住宅について考えを巡らせていく中で、「マテリアリティ」というコンセプトに行き着きました。

現代の建築は、工業生産品に囲まれています。それは、大量生産され、 品質も高く、均質な表面を持っています。その工業生産品としての均質さが、言ってみれば「人工的」な素材感となってしまうのですが、これ に囲まれた空間というのは、フラットで人間味が薄く、陰影にとぼしく、情感が乏しい実はとっても気持ち悪いものなのです。

触感的なアウラや空間的な奥行きが乏しく、そこで長い時間過ごすのがとても苦痛に感じます。代表的な例がマンションや建売住宅の空間かもしれません。

この実験的住宅では、そういった空間の奥行きを獲得しようと、「マテリアリティ」についても、いろいろと試行錯誤をしています。「鉄」という素材、「コンクリート」という素材、そして「木」。さらに「光」や「風」の質感を「空間のマテリアリティ」として取り込みたい、そんなことを考えながら、試行錯誤を続けています。

詳しくは、また続編でお知らせします。(田島則行)

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