CITY SWITCH  オーストラリア視察レポート


cityswitch_blog00.jpg CITY SWITCHプロジェクトの一貫で、2007年6月、納村がオーストラリアで視察をしました。
そのときの様子をレポート。
2007年6月26日〜28日までシドニー、キャンベラ、メルボルンをまわる視察旅行を行った。
今回の視察の目的はオーストラリアサイドの関係者と、どのようにプロジェクトを展開していくかを議論すると同時に、ポテンシャルサイトの一部を観察して、オーストラリアの都市の持つ特性を肌で感じてくることにあった。
日本サイドからは、東大の大野先生そしてテレデザインの納村が代表として参加。

今回のプロジェクトのオーガナイザーであるジョアン・ヤコビッチ氏のナヴィゲートのもと、シドニーでは、シドニー近辺諸都市に関するキーパーソンであるクリス・ジョーンズ氏やシドニー大学等で教鞭をとり今後プロジェクトに関わるメンバーたちと会合をもった。ジョーンズ氏曰く、シドニーから車で一時間近辺の地方都市の住民が働きにシドニーに毎日通勤している状況を改善するために、各都市が自立して都市機能が完結でき、かつ各都市がネットワーク化して連携し合う都市計画を行っているとのこと。
そこで、ポテンシャルサイトは上記シドニー近郊都市を選択することが適切と判断し、翌日上記都市の一つであるゴスフォード市を視察した。ロンドン郊外のような雰囲気で、町の近くには、海も山もあり、自然を満喫できる住環境であった。このような環境の場合、より都市的なものを挿入するプロポーザルもありえると思った。
次の日、キャンベラでは、若手交流関係者が集まり、オーストラリア建築学会会長と豪日交流基金会長等に現在の各プロジェクトの進行状況を報告する会議に出席した。また、視察中、シドニー大学とメルボルンのRMIT(王立メルボルン大学)でレクチャーを行い、シドニー大学建築学科長のトム・ヘネガン氏とも久しぶりに再会し、このプロジェクトへの協力を求めた。

5泊6日の足早な視察旅行だったが、さまざまな人に会い、3都市を見て回ることで、オーストラリアがどんなところか分かり始めたところである。今後は、日本の選定する都市(現在、出雲市が有力)とどのように連携してプロジェクトを進めていくか日豪のメンバーでつめていく予定である。

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上空からのシドニー市郊外 キャンベラでの若手交流関係者による会議

【CITY SWITCH】
オーストラリア、日本の建築家、都市計画家などの相互交流を通して、 それぞれの都市が抱える問題を考えるアーバンプロジェクト。

November Study Tour report to the AJF (Joanne Jakovich & Michael Roper)