テレデザインにおける様々な活動や思索や情報を、この BLOG のコーナーにおいて紹介します。近況報告や、プロジェクトリポート、あるいはテーマ別のトピックなど、 気軽に読んで頂ければ幸いです。

S邸新築工事:基礎配筋検査

2009年11月23日

200911jiban.JPG
S邸の基礎の配筋検査を行ってきました。
構造設計の担当者と共に、構造図通りに配筋されているか、配筋ピッチが適切か、かぶりが十分に取れているかなど細かくチェックして来ました。

細かな修正はありましたが、大きな問題はなく、全体的にとてもきれいに配筋されていました。

ブログ&コラムの変更
これで書きやすくなった?!

2009年11月21日

事務所近くの商店街。武蔵小山はアットホームです。

ニュースにも載せましたとおり、ホームページデザインを改良しました。
特にこのブログのコーナーでは抜本的に変更しています。

今までは、同じブログのページのなかにまとめられていたものを、今回は、内容のテーマごとに振り分けて独立したページとすることにしました。デザインのこと、住宅のこと、リノベーションのこと、エコロジーのことなど、テーマ性に合わせてそれぞれ「コラム」として独立させて、書くテーマをより深く掘り下げることができます。

一方、この「田島則行の建築日記」と「プロジェクト・レポート」も日々更新するものとして独立させました。
この改良は、一つは見やすくするためでもありますが、もう一つは、ブログという表現形態の難しさを感じて、思い切って今回の変更をすることにしたのです。

ブログって、もっと気軽なもののはずですが、我々としては、皆さんに伝えたいことがいっぱいあって、それがどうも「ブログ」というフォーマットになじまない。どちらかといえば、書き物として「コラム」として書くのがやりやすく感じるのです。

結果として、この「田島則行の建築日記」では、純粋にブログとして、日々の何気ないことでも書いて行けるだろうと思います。
できるだけ間を空けないように、アップしていこうと思います。(田島則行)

ローコスト住宅はいくらでできるのか?

2009年11月21日


建設コストは、資材流通の経路および人件費のカウントの仕方が複雑であり、読み解くのがとても困難な領域です。見積書の厚さは数十ページ以上にもなり、そこからコストダウンを有効に行うには、経験と知識が必要とされており、価格設定のメカニズムを十二分に把握しておくことが重要になります。

建築家の設計する住宅は、高くつく・・・という風に先入観を持っていらっしゃる方が多くいます。たしかに、自由に設計をして、豪華な造作家具や仕上げ材を使えば、高級で高額な住宅になります。

じゃあ、安くできる建売住宅が良いか?といえば、それでは納得がいかないでしょう。空間的な工夫もなく、安っぽい仕上げ材でつくれば、それだけ安くできますが、そのような安易な設計を行えば、誰が設計したとしても安くはなりますが、住みやすくて愛すべき住宅にはなりません。
建売住宅であれば、1500万円ぐらいで30坪のものもあるようですが、安くするためにかなり無理をした作り方になっていますから、住まい手に安全と安心を届ける責任ある立場としては、安かろう悪かろうの建築は設計するつもりはありません。

一般に、自由設計でローコスト住宅と呼ばれるものは、おそらく建築工事費としては1700万円〜2200万円ぐらいのものになるでしょうか。
設計料込みで、建築の総予算が2000万円〜2500万円ぐらいになるかと思います。もちろん、敷地の地盤が悪かったりすると地盤改良費や杭工事費がプラスアルファされます。

したがって物件ごとに諸条件も違うので、そのコストは大きく異なりますが、いくらぐらいでどのくらいのモノができるのか、はなかなか一般の方には理解しずらいものはあるかと思います。

Alley House の工事費は約2000万円弱になります。現場の接道状況が悪く、資材搬入が困難だったため、広さの割には割高になっていますが、地盤改良費も含めていますので、かなり頑張って抑えた金額になっています。



アプローチから

内観
>>Alley House


一方、Raum Houseは、工事費は2200万円になります。坪単価でいうと、約66万円です。こちらは敷地の接道状況も良く、高低差のあるスキップフロアの難易度の高い空間ですが、リーズナブルに抑えることができました。



外観

内観
>>Raum House


現在進行中のプロジェクト(T邸)は、木造3階建てであるにもかかわらず、
30坪の広さで約1600万円の工事費になります。坪単価でいうと、約55万円ぐらいになります。これはローコストにするための諸条件が揃っていたことと、お施主さんのコストへのご理解が高かったことから、実現できました。



T邸
spacer

ローコストで安く抑えるコツは様々ですが、空間の面白さを犠牲にせずに、いかにコストダウンを図るかが鍵になります。吹き抜け等をとりますと、空間の容積は大きくなり、工事費が大きくなります。それを建具や間仕切りをへらして大きく空間を確保し、壁工事の量を減らしたり、外壁の性能は確保しつつ廉価な外装材を使用したり、あるいは造作家具工事を減らしたりして、コストを調整していくことになります。

家は一生住むものですから、建設時にすべてを揃えてしまいたくなるのが人情です。でも、逆に言えば収納の考え方や造作家具、そして設備のグレード等に関しては、まずはベーシックに考えて、住みながら改良を加えていく方が、無理をして高額な住宅ローンを組むよりは、安心して住まうことができるのではないでしょうか。
(田島則行)

F邸新築工事:地盤調査結果

2009年11月15日

200911jiban.JPG
10月に行った地盤調査の結果が出ました。
今回は地盤のサンプルを採取して、地盤沈下の危険性などを調べる調査も実施していましたが、幸いなことに良好な地盤であることが確認できました。
写真は、実際に採取された地盤のサンプルです。

リノベーションという選択
 生まれ変わる住宅

2009年11月 2日


リノベーションという言葉をご存じでしょうか。改修とか改装、リフォームという言葉は昔からありましたが、リノベーションという言葉が定着したのは、この10年ぐらいの話です。
その言葉が普及したのは、「東京リノベーション」という本が2001年に出版されて以来のことのようです。編集を手がけたのが友人の編集者である高木氏ですが、後日談として教えてもらったのは、その「リノベーション」という発想に着目したのは、その当時、東京の港区三田にあった「オープンスタジオNOPE」を見学したことから始まったということでした。
オープンスタジオNOPEは、約2年前に取り壊されてしまいましたが、その当時、私の事務所でもあり、様々なデザイナーを集めたシェアオフィスとして運営しておりました。古い建物、古い空間を改装するのではなく、その古い建物の面白さや良さを生かして、新しい使い方を発想する・・・というような考え方が、リノベーションという言葉の定義になっていると思います。

>>NOPE finale

今、不景気の中、リノベーションという考え方はますます重要になってきています。新築にくらべて多くのメリットがあり、コストを抑えて新しい空間を手に入れることが可能になります。とはいっても、まだまだリノベーションに踏み込めないでいる人たちは多くいます。それはやっぱり、古い建物に対する「不安」を払拭できないからです。
ただ、その不安も、きちっと現地を調査し、対策を練ってあげれば、心配する必要がない場合がほとんどです。建物はそもそも、躯体(コンクリートとか木造の構造部分)と下地と仕上げに分かれています。中古の建物が古くなっている要因は、主に、表に現れてくる仕上げが劣化していることが多く、躯体や下地はまだまだ元気な建物が多くあります。
もちろん、下地や躯体に多少のダメージがあることはあります。ただこれも、適切に対処してあげれば、新品同様に生き返るのであって、ご心配は無用です。

今まで手がけてきたリノベーションにはいくつかのタイプがあります。
・マンションの一戸のリノベーション
・一戸建て住宅のリノベーション
・ビル全体のリノベーション
・オフィスや店舗のリノベーション
・古家再生

ビルの再生も多く手がけてきましたが、最近多いのは、やっぱり一戸建てのリノベーションやマンションのリノベーションでしょうか。

今、古い家やマンションが多く売りに出ています。そして、とても安く手に入るようになっています。たとえば、マンションの場合、都心で新築となれば、相当の値段になります。また、土地を購入して新築を建てるとなれば、さらに高くなるでしょう。

ところが中古マンションの場合は、かなり安くなってきています。また、古家付きの土地も多くあります。たとえば、工場やオフィスとして使っていた古家があれば、スペースも十分にあり、天井高も高かったりします。そして、仕上げを少しだけ変更するだけの改装ではなく、プランや間取りも思い切って変更してあげることによって、リノベーションを行って生まれ変わらせることができます。
事例をいくつかお見せしましょう。

一つめは、専門学校を住宅にリノベーションしたものです。60坪という大きな建物であったにもかかわらず、改装費用は新築住宅を建てるよりもはるかに安くすることができました。また、耐震補強等も行い、広々と安心できる住まいと生まれ変わりました。



before 外観

after 外観

before 内観

after 内観

もう一つの事例は、鉄骨ALCで作られていた古い住宅です。
外観は薄汚れ、内装は仕上げから下地までかなり傷んでいました。それを下地からやりなおし、仕上げは一新しました。また、設備配管等も新調し、新しい住宅に生まれ変わっています。


before 外観

after 外観

before リビング

after リビング

before キッチン

after キッチン

before 洗面所

after 洗面所

どちらの事例も、土地代、リノベーション費用を合わせても、新築よりもかなり安く実現することができました。

古い建物が多く余るようになったこの時代において、「リノベーション」という方法は、コストダウンと広々としたスペースを両立させることができる、有効な選択肢だと思います。

また引き続きリノベーションに関わる事例やメリット等をご紹介していきたいと思います。
(田島則行)

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