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箱におりたたまれた連続空間

敷地は、静かな住宅地の中の一画であり、整形された矩形の形状で、標準的な土地である。

計画した住戸の外観は、強い特徴のないシンプルなブラックボックスであり、内部空間をうかがい知ることはできない。

クライアントであるゲーム製作会社に勤める夫婦からは、自分たちの個性を反映したオリジナルな家を建てたいという要望があった。
彼らの生活や趣味に伴う活動を立体的に構成し、多彩な趣味を反映して、複数の床レベルが緩やかに繋がるものとなった。



こうして得られたプログラムを、シンプルなボックスの中に折りたたむように納めていく。
対応する活動の種類によりレベルと面積に差異をもたせた空間は、玄関から最奥のスペースまでひとつの連なりとなり、奥行きと広さを生み出している。

中央部にはスリット状のコートヤードを切り込み、このコートヤードから採光をとることで空間内に光を行き渡らせている。外観のブラックボックスに対し、ほぼ白で統一された内部空間の中、玄関を始点とする動線は、コートヤードに近接しながらスパイラル状に展開し、屋上へと抜けてゆく。

ブラックボックスに折りたたまれた空間は、起伏が生み出すスケール感とコートヤードから注ぐ光により、様々な表情を持つ空間の連続体となり、家族の生活に新たな体験を生み出すプラットホームになる。


面積的には単純な総2階建てと変わらない住宅だが、6つの階段を持つ内部空間はいくつものレベルが連続する立体的な構成となっている。<階>というものを意識的に排除したプランニングを行った結果なのだが、図面上では非常に複雑な構成のように見える。
だが実際にその空間に身を置いてみると、驚くほどシンプルで分かりやすく、また面積や高さと言ったスペック以上の空間を感じることができる。<階>という考えを捨てることによって、空間本来の可能性を垣間見ることが出来たのではないだろうか。

名称:Raum House
所在地:東京都足立区
主要用途:専用住宅
構造・規模:木造・地上2階
建築面積:53.19m2
延床面積:108.54m2
竣工年月:2009年7月

設計:田島則行+テレデザイン


photo© 野秋達也

「予算内で造るこだわりの家」にRaum Houseが紹介されました。

kodawari-c.jpg 9月末に出版された書籍「予算内で造るこだわりの家-アイディア179」に Raum House が紹介されています。
>>Raum House

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WEBサイト「ザ・ハウスで建てた家」にRaum Houseが紹介されました。

Raum House 住み心地や設計の進め方について、クライアントさんの感想とともに紹介されています。

>>ザ・ハウスで建てた家
>>Raum House

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