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2つの中庭から光と風を取り込む住宅

若い夫婦とその子供のための住宅である。

敷地は、幅員2m、長さ8mの路地部分を持つ路地状敷地で、敷地面積が約23坪の狭小地である。
前面道路は幅員3m弱の私道で袋小路となっており、この50m程の私道に対して11戸の住宅が張り付くように密集している。

周辺は住宅が密集しているため、プライバシーを確保しつつ、光や風といった環境をいかに室内に取り込むかが課題となった。

これは、密集した住宅地における共通の課題でもあり、今回の住宅の設計を、都市型住宅のプロトタイプの試行と位置づけた。

我々が採用した共通の解決策はこうである。
まず、単純なボックスをボリュームとして立ち上げ、そこからヴォイドをくり抜き、そのヴォイドから必要な外部環境だけを取り込むという至って単純な操作である。
この方法を採ることのメリットは、本来設計の与条件である敷地周辺状況に依らず設計を進められることであり、空間構成はヴォイドの配置に収束する。
将来的には、ヴォイドの配置パターンによるプロトタイプの確立とプロトタイプ化によるプロジェクトの効率化、短縮などの展開も考えられる。

今回は、周辺環境に対して閉じるように外壁を設け、その内部に2つの中庭を対角に配し、中庭を介して室内に光と風を取り入れる方法をとることとした。
光の取り入れやすい2階にはLDKを設け、個室は1階に配置した。部屋の配置をいくつか検討した結果、より合理的に部屋を配置できる2階エントランス案を採用した。


外観はシンプルなボックスで、2階のエントランスに至る外部階段がそのシンプルな外観に変化を与えている。
内外装は白で統一し、中庭から広がる光が白い壁で乱反射することで、室内は直接光では得られない柔らかい光で満たされている。
外部環境と遮断されたこの白い空間は、周辺の静かさも相まって、人里離れた別荘のような静かで質の高い空間となった。

名称:Alley HOUSE
所在地:東京都大田区
主要用途:専用住宅
構造・規模:木造・地上2階
建築面積:42.72m2
延床面積:70.34m2
竣工年月:2009年6月

設計:田島則行+テレデザイン


photo© 野秋達也

住まいの設計 5・6月合併号にAlley HOUSEが紹介されています。

住まいの設計 雑誌「住まいの設計」5・6月合併号に、Alley HOUSEが紹介されています。

>>Alley HOUSE

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