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家族が集まる開放系の箱々

2層吹き抜けの大きな四角い空間には家族が集まり、そこを中心にそれぞれのプライベートな空間「箱」が接続する。家族の繋がりを大切にした開放系の住まい。

神奈川県の中部付近に建つこの建物の敷地は、西側が下がっており、2メートル弱の擁壁がある。実はこれが前オーナーが付け加えたもので、敷地境界から約4メートル内側に、それ以前の古くからの擁壁が地中にあることが、設計開始後に発覚した。
これを受けて、建物をその古くからの擁壁内側に納めつつも、二階部分をテンションで引っ張り上げる方法による肩持梁で張り出させるような方法が解決策となった。

空間はボックスの組み合わせによるデザインとなっており、大きな吹き抜けの空間をもつ四角い二層吹き抜けの箱に、様々なプライベート空間つまり「箱」が接続することによって全体が構成されている。
この中心にある大きな箱が、家族が集まる場として気配の感じられるような工夫となっており、吹き抜け空間の2階にはファミリールームが設けられ、くつろぐ空間としての1階と、趣味や勉強などを行う2階に分けられている。
また、開口部のデザインはこの箱の輪郭と組み合わさって大胆に開かれ、箱でありながら閉塞感のない広がりが感じられる。


幸い、南側には畑が拡がり、またとない日照条件であり、それもあって明るく開放感のある空間となった。
西側の擁壁のためにセットバックした部分も、広々としたテラスが可能になり、内と外の区分けを感じさせない空間となったように思う。

名称:Box’n Box House
所在地:神奈川県横浜市
主要用途:専用住宅
構造・規模:木造、一部鉄骨造 地上2階
建築面積:55.13m2
延床面積:86.37m2
竣工年月:2006年11月
設計:田島則行+テレデザイン





photo© 野秋達也

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